フォームの改善は姿勢改善から:スポーツ障害予防の第一歩
スポーツを楽しむすべての方にとって、「ケガの予防」は非常に大切です。フォームを見直しても、なかなか改善しない痛みや違和感。その原因、実は日常の姿勢にあるかもしれません。 今回は、「なぜ姿勢がフォームに影響するのか」「どのようなスポーツ障害につながるのか」を詳しく解説します。 フォームの改善は“動く姿勢”を整えること フォームとは、スポーツ中の体の動かし方。その動かし方は、体の柔軟性や筋肉のバランス、骨格の配列といった姿勢的な要素に大きく左右されます。 姿勢が崩れていれば、体を本来の可動域で使うことができず、無理にフォームを修正しても不自然な力みや癖が残ります。つまり、姿勢の歪みがフォームエラーを生み出しているケースは非常に多いのです。 姿勢の歪みが引き起こす代表的なスポーツ障害 以下では、姿勢が関連しやすい代表的なスポーツ障害を、具体的な原因とあわせて紹介します。 1. ジャンパー膝(膝蓋腱炎) 原因となる姿勢:骨盤の過度な前傾・反り腰 2. シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎) 原因となる姿勢:扁平足・内股 3. 野球肩・テニス肩(肩関節インピンジメントなど) 原因となる姿勢:猫背・巻き肩 4. テニス肘・ゴルフ肘(上腕骨外側・内側上顆炎) 原因となる姿勢:猫背・巻き肩・体幹の不安定さ 5. 腰椎分離症・疲労性腰痛 原因となる姿勢:反り腰・骨盤の前傾/左右非対称な体重のかけ方 姿勢改善がもたらす3つのメリット 1. フォームが安定する 可動域が正常化され、身体の軸がブレにくくなります。 2. 障害の予防・再発防止 バランスよく筋肉が使えるため、特定の部位に負荷が集中しなくなります。 3. 競技パフォーマンスの向上 出力効率が高まり、動作が軽くスムーズになります。 まとめ スポーツフォームを変えるなら、まずは姿勢から。姿勢を整えることで、フォームの質は自然と上がり、スポーツ障害のリスクも大幅に減らせます。“整った姿勢”は、スポーツを楽しみ続けるための最良の土台です。