📌はじめに
最近、スマートフォンやパソコンの使用時間が増え、「ストレートネック」と診断される方が増えています。ストレートネックは、通常は前側にカーブしているはずの首のカーブが失われ、真っすぐになってしまう状態を指します。この状態が続くと、首や肩こりだけでなく、頭痛を引き起こすこともあります。今回は、ストレートネックと頭痛の関連性についてお伝えしていきます。
📌ストレートネックとは?
ストレートネックとは、頚椎(首の骨)の自然なカーブが減少し、首が前方に突き出た姿勢のことです。スマホ首とも呼ばれることがあり、主に長時間のデスクワークやスマホの使用、猫背の姿勢などが原因で発症します。
📌ストレートネックが頭痛を引き起こす理由
ストレートネックになると、首や肩の筋肉が過度に緊張し、血流が悪くなります。また、頚椎の歪みが神経を圧迫することで、頭痛を引き起こすことがあります。特に、後頭部からこめかみにかけての痛みが出やすく、頭の重さを支える首の負担が増えることで症状が悪化しやすくなります。
頭痛の種類とストレートネックとの関係
頭痛には様々な種類がありますが、特にストレートネックと関係が深いのは 緊張性頭痛 です。しかし、片頭痛 や 群発性頭痛 も、ストレートネックが悪化要因となることがあります。
それぞれの頭痛の特徴と、ストレートネックとの関係を解説します。
1. 緊張性頭痛
特徴
- 頭全体が締め付けられるような鈍い痛み
- 首や肩のこりを伴うことが多い
- ストレスや姿勢不良によって悪化
ストレートネックとの関係
ストレートネックによって首や肩の筋肉が緊張すると、血流が悪くなる事で痛みが生じます。
また、長時間の前かがみの姿勢が続くと、痛みが増しやすくなります。
2. 片頭痛
特徴
- 片側のこめかみがズキズキと脈を打つような痛み
- 吐き気や光・音に対する過敏症を伴うことが多い
- ストレス、寝不足、食べ物などが誘因
ストレートネックとの関係
ストレートネックによって首や肩の筋肉が硬くなると、脳への血流が不安定になります。これが片頭痛の引き金となることがあります。また、筋肉のこりが自律神経のバランスを乱し、片頭痛を悪化させることもあります。
3. 群発性頭痛
特徴
- 片側の目の奥に激しい痛みが起こる
- 涙や鼻水が出ることが多い
- 一定期間、毎日のように痛みが出る(群発期)
ストレートネックとの関係
群発性頭痛は、未だ要因が定かではありませんが、主に血管の拡張や自律神経の異常が原因とされています。ストレートネックが直接の原因となることは少ないですが、首や肩のこりが自律神経のバランスを崩し、症状を悪化させる可能性があります。
ストレートネックによる頭痛を予防・改善する方法
1. 正しい姿勢を意識する
- スマホやパソコンを使うときは、目線の高さを調整し、首が前に出ないようにする
- デスクワーク時は、肩の力を抜いてリラックスする
2. 首・肩のストレッチを習慣化する
- 首をゆっくり左右に倒すストレッチ
- 両肩をすくめてから脱力する肩ストレッチ
- 胸を開くストレッチで猫背を防ぐ
3. 適度な運動をする
- 軽いウォーキングやヨガで血流を促進する
- 首の負担を減らすため、体幹を鍛える
4. 良質な睡眠を確保する
- 高すぎる枕を避け、首の自然なカーブを保つ
- 寝る前のスマホ使用を控え、副交感神経を優位にする
まとめ
ストレートネックは、現代人に多い姿勢の乱れが原因で発症しやすく、特に緊張性頭痛 との関連が深いです。また、片頭痛や群発性頭痛 も、ストレートネックによる血流の悪化や自律神経の乱れが影響を与えることがあります。日頃から姿勢を意識し、ストレッチや運動などを取り入れることで、頭痛の予防・改善が可能です。
慢性的な頭痛でお悩みの方は、ストレートネックの可能性を考慮し、適切なケアを行いましょう。専門家による施術を受けることで、症状が大きく改善するケースもあります。
お困りの方は、ぜひご相談ください。
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